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地蔵庵浄光寺・牛頭天王祠

寺社・仏閣・霊場 2020.04.30

武蔵国に生まれた僧淨園が、享保11年(1726年)、江戸で松平氏から寄進を受け、淨光寺を建て地蔵菩薩を造り、高野山で幾度も礼拝供養した。この地蔵を塩出氏の祖先が江戸から背負って帰り、天正の陣で亡くなった人々を供養するため、野々市に淨光坊を建立し、奉納したといわれる。
道を隔ててやや西に牛頭天王祠がある。牛頭天王はインドの祇園精舎の守護神の牛頭神であり、頭上に牛の頭を持つ忿怒相(ふんぬそう)で表されている。京都に始まる御霊会(ごりょうえ)は疫病や怨霊を鎮めるために、須佐之男命(すさのおのみこと)の強力な霊力を借りて封じ込めようとした。やがて牛頭天王と須佐之男命は同一人物の除疫神として祀られ、全国各地に広まった。
夏越の祓いの行事はこの地方にも伝わり、野々市の祇園社の分社は石岡神社に祀られるようになって、以後石碑のみが残った。