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近藤篤山旧邸

学ぶ 2011.01.05

江戸時代の朱子学者近藤篤山は、明和3年(1767年)土居町小林に生まれた。享和3年(1803年)に小松藩7代藩主頼親(よりちか)の師として招かれ、翌年、藩校(培達校)を整備、養正館と改称して教学の基礎を確立した。文化3年(1806年)には小松に居を定め、屋敷内に私塾、挹蒼亭・緑竹舎を設けて広く教化にあたり、「伊予聖人」と称された。
「徳行天下第一」と称された儒官の生活が偲ばれる屋敷は、近藤家から旧小松町へ寄贈され、平成11年から一般公開されている。
篤山邸前の聞名山(もんみょうざん)本善寺は浄土宗総本山知恩院に属し、小松藩の藩寺である。本尊の阿弥陀如来像は平安末期から鎌倉初期の作で、山門の額「聞名山」(3代藩主直卿の書)とともに、市指定文化財。
境内の墓地には、延寿院(えんじゅいん)殿(4代藩主頼邦(よりくに)の生母)や篤山の両親の墓がある。